中学受験生のみなさん、こんにちは。
東京進学セミナー 講師の新井です。
今日は、先生の十数年の講師経験に基づき、どのような受験生が受験に落ちてしまうのかまとめました。
第1位、第2位で書いてあることは公立中高一貫校受験生に当てはまることです。
第3位 塾に任せてさえすれば合格できると思っている受験生
これは特に集団塾の下位クラスに多いです。
「先生、どうしたら塾内模試の成績が上がるのでしょうか。」
4年生、5年生のうちは、確かに塾の中での偏差値はモチベーションを保つために重要です。
では6年生はどうでしょう。
私は、6年生の10月頃に、
「成績が上がらないので、集団塾のテキストを持ってくるのでフォローをお願いします。」
などと、個別指導塾と集団塾の併用を考えていると問い合わせのあったご家庭をたくさん見てきました。
しかし、受験直前であれば、真っ先に取り組む必要があるのは志望校の過去問です。
どんなに塾内模試の成績が良くても、過去問が解けないのなら落ちます。
逆にどんなに塾内模試の成績が悪くても、過去問が合格者平均点以上に解けるのであれば、
今年度から大幅に傾向が変化しない限り、まず受かります。
その模試の傾向は、果たしてあなたの志望校の傾向に沿っていますか?
地理の出題がほとんどないのに、地理の成績が低いからといって地理の勉強をしていませんか?
逆に、立体図形がたくさん出題されるのに、立体図形が出題されなかった模試の成績が良くて喜んでいませんか?
志望校には過去問ごとに、くせがあります。
小6の10月ともなれば、塾内模試に一喜一憂することなく、真剣に過去問と向き合ってください。
第2位 偏差値でしか物事をはかれない受験生
「自分は偏差値72の志望校が第一志望だ。友達のAさんの第一志望の偏差値は65だ。よって私のほうがえらい。」
志望校の偏差値の高低と、自分の実力は一切関係ありません。受かってから言いましょう。
「統一合判で私の偏差値は68だった、Bくん、え、あなた偏差値59しかないの?それじゃ受からないわよ。」
そんなことを言うあなたの方が受かりません。
偏差値はあくまで、過去の自分との比較において利用すべきもの。
他人の価値と自分の価値を偏差値で比べるようになったら人間おしまいです。
そして、子どもにそんなことを意識させる保護者の方はもっと悪いです。
第1位 教えてくれる人に感謝できない受験生
「塾の先生は教員免許を持っていないんですよね。じゃあ、学校の先生より下だね。」
屈託のない笑顔で、はつらつと言われたこの言葉は、今でも私の胸にひっかかっています。
目の前の先生が教員免許を持っているかどうかは、あなたの合格に関係があるのですか?
それを言ったら多くの保護者の方は教員免許を持っていないでしょうから、
あなたは家では保護者から勉強の指導を受けないのですよね?
私の考えでは、教員免許は最低限の質の保証をしてくれるものではありますが、
免許のない世界の方が、よりダイレクトに実力で判断されてしまうので、
より厳しい世界なんじゃないか、と思っています。
そんな厳しい世界にいる我々のことを、一生懸命インターネットで検索してきてくれて、
教えてほしいと願ったのはそちらではないのでしょうか。
教えてほしいと入塾しておいて、第一声がそれなのでしょうか。
塾講師としての優劣は、免許の有無ではなく、教え方の上手下手で判断してもらいたいものです。
ちなみに私は教員免許を持っていますので、
教室内にあった教員免許状のコピーを見せながら、
その受験生に厳しく指導をし、
心を入れ替えて私の授業を受けてもらいました。
どんなときでも周囲への敬意を忘れずに。
受験生以前に、人間として当たり前のことです。
さぁ、しっかり対策を行い、
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