受験生のみなさん、こんにちは。
東京進学セミナー 講師の新井です。
今日は、本日行われました公立中高一貫校模試の解説速報を行います。
公立中高一貫校受験に必要とされる4つの能力
まず、公立中高一貫校の適性検査問題には、どの問題であっても、必要とされる4つの能力があります。
① 読む
② わかる
③ 考える
④ まとめる
そして、分野によって、①~④のどの能力が必要とされるかが変化します。
例えば今回の適性検査Aは、社会を中心とする文系分野からの出題がメインでした。
適性検査Aは、「読む」と「わかる」能力に重点が置かれています。
適性検査Aは、問題文が長く、
問題文中から必要な情報を選び取れる能力を測定しています。
一方、適性検査Bは、理科、算数といった理系分野からの出題となりました。
適性検査Bは、「わかる」と「考える」能力に重点が置かれています。
適性検査Bは、問題文がそこまで長くない代わりに、
読み取った情報から条件を整理し、答えの範囲を絞っていく能力を測定しています。
また、適性検査Dはいわゆる作文ですが、
作文では「読む」と「まとめる」能力に重点が置かれています。
制限時間内に適切な文字数を書き上げるには、普段から相当の練習をする必要があります。
もちろん、これら4つの能力は互いに関連がありますので、
「読む」「わかる」「考える」「まとめる」をバランス良く伸ばせるよう、日々の学習のなかで意識する必要があります。
自分の志望校に必要とされる能力を意識しよう!
さて、本題です。
実は、公立中高一貫校ごとに、重視される4つの能力は異なるのです。
例えば桜修館中等はここ数年で文章量が4倍以上に増えました。
明らかに「読む」能力、すなわち情報処理能力を重視しています。
桜修館の長文化に関してはこちら↓
桜修館の長文化傾向と速読の重要性
次に、横浜サイエンスフロンティア中学は、問題文がそこまで長くないかわりに、
一通りの受験勉強ではまず見かけることのない題材を用いた出題がほとんどです。
これは、科学研究において重視される仮説検証の考え方や、
それをサイフロ中が独自にまとめたメソッドである「サイエンスの考え方」をもつ受験生が学校側から求められるためです。
仮説検証および「サイエンスの考え方」に関してはこちら↓
サイエンスフロンティア中学 学校説明会 世界レベルの研究者になろう!
さらに、市立川崎中学では、状況を記述する問題の出題が非常に多いことでも有名です。
目の前に起こっている状況を正確に「まとめる」能力が重視されています。
市立川崎中学の教育方針についてはこちら
速報!川崎市立川崎高等学校付属中学校説明会
なお、「考える」能力を重視する学校として、
東京進学セミナーでは公立中高一貫校の併願校としておすすめする三田国際中学を挙げておきます。
三田国際の本科コースの受験科目は算国理社の4科目ですが、
どの科目においても、適性検査寄りの、思考力・判断力を問う問題が1題以上出題されています。
( とくに理科・社会の最終問題が顕著です )
これは三田国際中学が目指す21世紀型教育2.0が功を奏し、
21世紀型教育3.0に対応する受験生を求めているからだと考えられます。
三田国際の21世紀型教育2.0についてはこちら↓
三田国際中学偏差値はさらに10上がる!
このように、一口に「適性検査」といっても、志望校によって求められる能力は大きく異なります。
受験生と保護者は、自分の志望校がどんな能力を求めているのか、正しく理解する必要があります。
東京進学セミナーでは、多様化する公立中高一貫校の出題傾向を分析し、
志望校が必要とするに適切な資質・能力を受験生につけさせることを目標としています。
東京進学セミナー 過去問説明会
東京進学セミナーでは、毎年の過去問や学校説明会の内容から、
それぞれの公立中高一貫校がどのような能力をもつ生徒像を欲しているのか、説明会を行いました。
桜修館中等過去問説明会
令和元年9月16日(月祝)【 桜修館入試 過去問 説明会 】
サイエンスフロンティア中学過去問説明会
令和元年9月23日(月祝)【 横浜サイエンスフロンティア中学入試 過去問 説明会 】
過去問説明会については、10月以降も順次開催する予定です。
詳しくはお問い合わせください。