桜修館受験生のみなさん、こんにちは。
桜修館セミナーの新井です。
桜修館受験対策に予習シリーズは使うな!
公立中高一貫校の算数対策は、どこまでやったら良いのか、最も判断が難しいところです。
その答えは、 “ 各学校の近年の過去問傾向による ” といえます。
私立受験生顔負けの対策が必要な算数対策が必要な学校もあれば、
一切私立算数の対策は必要ない学校もあります。
では、桜修館中等の場合はどうでしょうか。
桜修館セミナーの方針は、 ” 桜修館に私立受験算数対策は一切必要ない ” です。
大手塾でいえば、
デイリーサピックスだろうが、本科テキストだろうが、予習シリーズだろうが、
これらのテキストから学ぶことのできるような、特殊算を中心とした私立算数の対策は、
桜修館セミナーでは原則として行いません。
しかし、依然として予習シリーズ等で算数対策を行なっている塾が多いので、
桜修館中等対策について知っている保護者の方からすると、
ひょっとすると驚かれるかもしれません。
そこで、以下、対策が不要である理由をまとめました。
平成18年から平成28年までの適性検査出題傾向
実は、桜修館の受験対策として私立受験算数対策を行うことが正しかった時期もありました。
ここでは、平成28年以前の桜修館適性検査過去問11年分のうち、四谷大塚の ” 予習シリーズ算数 ” から出題された問題をすべて挙げます。
平成18年 該当なし
平成19年 大問2 問題3
逆比 ( 予習シリーズ5年下1回 )
平成20年 大問2 問題2
N進法 ( 予習シリーズ6年上2回 )
平成20年 大問2 問題3
最大公約数 ( 予習シリーズ4年下2回 )
平成20年 大問2 問題4
素因数分解 ( 予習シリーズ5年上14回 )
平成20年 大問2 問題5
等差数列 ( 予習シリーズ4年上16回 )
平成21年 大問1 問題1
平均の速さ ( 予習シリーズ5年上16回 )
平成21年 大問2 問題4
いもづる算 ( 予習シリーズ5年下16回 )
平成21年 大問2 問題4
いもづる算 ( 予習シリーズ5年下16回 )
平成22年 大問2 問題3
N進法 ( 予習シリーズ6年上2回 )
平成23年 大問2 問題3
立体図形 ( 予習シリーズ6年上15回 )
平成23年 大問2 問題4
N進法 ( 予習シリーズ6年上2回 )
平成24年 大問2 問題4
素因数分解 ( 予習シリーズ5年上14回 )
平成25年 大問2 問題1
規則性 ( 予習シリーズ5年下9回 )
平成25年 大問2 問題2
N進法 ( 予習シリーズ6年上2回 )
平成26年 大問1 問題2
消去算 ( 予習シリーズ4年下12回 )
平成27年 大問1 問題1
平均の速さ ( 予習シリーズ5年上16回 )
平成27年 大問1 問題3
場合の数 ( 予習シリーズ5年上13回 )
平成28年 大問1 問題3
ニュートン算 ( 予習シリーズ5年下13回 )
11年間で18題が、予習シリーズからの出題となっています。
とくに平成20年、平成21年は多数の私立算数の問題が出題されてますね。
最近では、数こそ少なくなっていますが、28年に私立受験算数でも最難関分野として有名なニュートン算が出題されたことで、予習シリーズ等でしっかり対策をしなければならない、という印象を持った塾・保護者も多いかと思います。
平成29年から平成31年までの適性検査出題傾向
では、直近3年の適性検査過去問において、” 予習シリーズ算数 ” から出題された問題をすべて挙げます。
平成29年 該当なし
平成30年 大問1 問題4 容器と水量 ( 予習シリーズ5年上14回 )
平成31年 該当なし
今までの予習シリーズラッシュはなんだったのかと思うくらい、直近3年においては私立傾向の出題は控えられています。
平成30年度においてもグラフの読み取りがからむ問題なので、
最悪、予習シリーズで対策していなくても、その場で資料を読み取る問題と考えることもできます。
そう考えると、とにかく対策することが多い公立中高一貫校受験において、私立算数対策に時間を割くのはあまり得策とはいえないのではないでしょうか。
このようなわけで、在籍講師全員で議論した上、桜修館セミナーでは ” 桜修館に私立受験算数対策は一切必要ない ” と結論づけました。
その一方、近年の桜修館は文章量が急激に増えています。私立算数対策をしている余裕があるなら、その時間を速読対策に回すべき、とも考えています。
” 何をやるべきか “だけではなく、 ” 何をやらないべきか “ もしっかり考えて受験対策しましょう。
さぁ、しっかり対策を行い、
桜修館中等受験合格を勝ち取ろう!
受験相談・無料体験授業 今すぐお電話ください。