桜修館中等教育学校
桜修館中等教育学校に合格するためには、以下5つの秘訣があります。
すべてマスターし、あこがれの桜修館受験合格を勝ち取ろう!
秘訣その① 作文を極める!
桜修館合格の鍵は何と言っても作文です。
作文は1000点中200点ですが、その200点で合否が決まります。
作文は昨年度より大きく出題形式が変わったので、
それ以前の過去問を使って対策する場合は十分な注意が必要です。
1000点満点の総合得点の中、作文の配点は200点です。これを少ないととるか、多いととるかで受験日までの学習カリキュラムは変わってくることでしょう。しかし、この200点こそが合格を左右する大きな分岐点と言っても過言ではないでしょう。
桜修館の作文問題は、近年難化の一途をたどっています。問題が抽象的なイラストから、古典引用や難解な論説文に変わってからは、作文力のみならず、読解力の必要性も加味され、書ける受検生と全くかけない受検生の差が大きく開いているというのが現状です。つまり、手も足も出ず0点に近い点数だった受検生が多数いる一方で、確実に点を取る合格者が存在しているのです。
この差は、作文問題を疎かにせず、どれだけ正しい対策を行ってきたかの違いによって生じる差です。また、作文の対策は、文系、理系問題と違い、多くの時間を割く必要はありません。例えば週一回の塾における授業で読み方書き方を正しく体得し、これに準じ宿題として、週に2本程度の作文を45分の時間制限で書き上げることを続ければよいのです。ここで大切なのは、書くことを習慣化させるということです。受検までの学習カリキュラムの中、効率的に作文学習の時間を作ることが重要なのです。
桜修館合格に必要な作文の及第点は、もちろん適性問題の出来や、年度ごとの難易度によって異なりますが、一様にして120点前後の点数は欲しいところです。この120点にどのようにたどり着くか?そこで何より大切なのが、文章に親しみ、書くことに慣れるという点です。どのようなお題が出されても素早く問題文の意図を読取り、文章に矛盾のない論理性を重んじた書き方を日々の積み重ねで体得していかなければなりません。
秘訣その② 速読を極める!
桜修館の適性検査IIは、近年急激に長文化し、
平成26年に5755文字だった適性IIの文字数は、
平成30年、4倍以上の24276文字を記録しています。
参考記事:「 桜修館の長文化傾向と速読の重要性 」
https://kouritsuchukouikkan.com/2019/04/25/sokudoku/
問題を解く時間を考えると、
分速800文字以上のペースの維持が必要です。
桜修館の適性Ⅱ(科目横断型文系理系問題)は近年長文化の一途をたどっています。これに加え、私立型の問題とは異なる会話文や複数のグラフ資料も併せて読み解かなくてはなりません。このような問題の長文化と複雑化により、私立受験に向けて万全な対策を行ってきた偏差値が高い受験生であっても桜修館対策を行っていなければ合格が難しいというのが現在の現状です。この桜修館対策の中でも、一朝一夕というわけにはいかず、それ相応の時間を要するのが、問題文に慣れ速く正確に設問の意図を理解することに他なりません。これに対応すべく秘策としては、まず早い時期から桜修館の過去問に親しむこと、この時期は早ければ早いほど有効的だと考えられます。
適性検査Ⅱの問題数は大問が三つあり、それぞれに小問が3つ。つまり合計9問を45分以内に終わらせなくてはなりません。1問の制限時間は5分ですね。この短時間で会話文を含んだ長文に加え複数の資料を読み解かなくてなりません。もちろん問題の難易度は相当なものになりますので、全問解き切るというのは、ほとんど不可能と言っても過言ではないでしょう。つまり、この短い制限時間の中には問題を取捨選択する時間も必要となります。桜修館受検はスピードが命と言っても過言ではないでしょう。この演習を早い時期から行うことが何より重要になります。
東京進学セミナーは、公立中高一貫校対策に速読を用いた、新しい形の塾です。
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秘訣その③ グラフ資料の読み取りを極める!
桜修館の適性検査では、社会・理科を題材にした資料の読み取りが毎年出題されます。
ここ2〜3年は、事前の知識が不要で、資料を素直にそのまま読むことができれば得点できる平易な出題が続いています。
しかし、問題自体が優しくても、読み取ったことを適切な量の文章にまとめる練習を日々行う必要があります。
作文対策とも共通しますが、読み取ったことと、そこから言いたい結論を必ず箇条書きでまとめ、
箇条書き同士を接続語を用いてうまくつなげる練習が必要です。
また、読み取った順に書けばよいとも限りませんので、
どの順番で書けばより論理的な文章になるのか、
常に考えてください。
資料の読み取りができるテキストならどんなテキストでも良いですが、
・ 公立中高一貫校対策 文系T
・ Play by Study 6年後期
あたりの難易度の資料が読み取れるなら、桜修館対策としては十分でしょう。
6年生であれば首都圏模試センターの公立中高一貫校模試を受験することも重要です。
https://www.syutoken-mosi.co.jp/mogisiken/ikkan_6th/
自分での丸つけや、普段接し慣れている塾の先生の視点だけでは、どうしても採点が偏りがちです。
記述問題でも、客観的な評価を受ける機会は重要です。
秘訣その④ 算数を極める!
桜修館の算数分野は、毎年独自問題が出題されることで有名です。
出題範囲は、公式を使った図形の計算(円や半円が特に多い)、
条件整理、割合計算、グラフの読み取りです。
いわゆる特殊算と呼ばれるものは平成28年のニュートン算を最後に出題されていません。
ですので、予習シリーズ算数のような特殊算に偏ったテキストよりも、
どちらかというと学校レベルを難しくしたようなテキストが対策として適切です。
・ 公立中高一貫校対策 理系F
・ Play by Study 6年前期
あたりの、極めて基本的な難易度の条件整理問題を何回も解いてみましょう。
ただし、割合計算だけは、あえて割り切れない数値を出し、小数第三位付近で四捨五入させる出題が続いています。
割り切れない割り算慣れておく必要があります。
秘訣その⑤ 通知表を極める!
公立中高一貫校は、私立受験よりもはるかに内申点が重要です。
桜修館中等教育学校では、
1000点中300点が5年・6年の通知表の成績で決まります。
つまり、試験結果の30%は事前に決まっているのです。
桜修館の合格は、学校からの報告書300点、作文200点、適性500点の1000点満点で合否を判断します。
受検生の多くは、この三つの中で最も配点が多い500点満点の適性問題に注力を注ぎます。確かにこれが効率的だと考える人が多いでしょう。しかし、このやり方は、5年生、6年生の通知表の成績で決まる報告書が300点満点を約束されている人のみに有効です。
桜修館の学校説明会では常に「学校の勉強を大切にしてください」という趣旨の発言を耳にします。これは言い換えると、「まず学校の勉強を完璧にすることが合格の早道ですよ」ということだと考えられます。
これにはふたつの理由があります。まずひとつは、科目横断型の適性試験は、小学校6年生までに習う基礎学力が養われていなくては、到底太刀打ちできるものではありません。読解力、記述力、計算力ともに、その礎は学校の勉強にあります。もしこの礎が、揺らがぬものでなければ、土台なき建物のように難解な適性検査問題を正しく理解し構築することはできません。
そして、もうひとつ、500点満点の適性検査問題は、問題ひとつひとつの配点が非常に大きいのが特徴です。なお、大問①の桜修館独自問題は非常に難易度が高くなっています。このこのような状況であれば、「捨て問」を考慮するというのも効果的な作戦となります。そしてこの「捨て問」をフォローするのが、報告書における高得点なのです。
例えば、受検生全員の報告書の平均点が220点であるとして、すでに300点を保持している受検生は80点分のアドバンテージがあると考えられます。これは2つの問題を「捨て問」とすることができるのです。
難問の対策を完璧にするよりも毎日の積み重ねである学校の成績を確実にすることこそが、桜修館合格の近道となるのです!
観点別には、「関心・意欲・態度」「知識・理解」「思考」「技能」の4つで評価されます。
通知表対策は、テストで満点をとるだけでは不十分です。
「関心・意欲・態度」と「技能」の2項目でライバルに差をつけよう。
「関心・意欲・態度」は発言回数と、提出物の提出率で、
「技能」は実験や調理実習など、特別なイベントでの対応で決まります。
授業の時間は一見すると遊びにみえる時でも、授業である以上は何らかの評価の対象になっていることを受験生は常に意識し、真剣に授業にのぞむことこそ合格へのポイントです。
さぁ、5つの秘訣をマスターし、あこがれの桜修館受験合格を勝ち取ろう!
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